世界国別資料館ASEAN3ヵ国の家電量販店の視察と家庭訪問から知る各国の状況

今回は、ベトナム、マレーシア、タイの3ヵ国を訪問し、家電量販店の視察と家庭訪問を実施しました。これら3ヵ国の様子と消費行動を把握する中でわかった各国の状況についてお伝えいたします。

まず3ヵ国の家電量販店を訪れてみて、家電量販店と一言で言っても、売り場面積は様々で、ビル全体が使われていたり、1フロアのみであったりと場所によって違いがありました。
東南アジアの国々では、商品を購入する際に家族や友人から聞いた評判と価格を重視する傾向にあるため、そのあたりのバランスを考えながら商品を検討します。
価格という面では、韓国製品が格安なため、LGやサムスンなどの商品が人気が高いようでした。
日本の売り場との大きな違いは、日本のように店員が丁寧に商品説明をしてくれないということです。多くの場合、お客さんが自分でカタログを見て商品について調べるスタイルになっています。また、購入時のサービスとしては、日本と同様にポイントカードの加入促進や、「他店と比較して1円でも高かったら値引きします」などの取り組みは行われています。
その他の気になった点としては、例えば何か白物家電を購入したとすると、さらにフライパンをプレゼントするというようなプレゼント形式の販売方法が採用されていることです。
日本でも、通信販売では見られる手法ですが、店舗でこのような販売方法が取られているのは興味深いと思いました。

 

価格重視と匂いに敏感なベトナムの人々

ベトナムで訪れた家電量販店では、2014年モデルの家電をディスプレイし、低価格で売っていました。
日本では、新商品を目立たせて展示するのが一般的なため、数年前の商品を目玉商品としている点に驚きました。
ベトナムでは、最低限の機能があり動けば満足という人も少なからずいるそうで、目新しさすら必要ないみたいです。
そういったベトナムも経済成長によって、次第に最新の機能を持った製品が売れていくことになると感じています。
ベトナムの町中を移動する際にタクシーを利用したところ、乗車すると何と、後部座席にパイナップルが置いてありました。
何でこんなところにパイナップルを置いているのか尋ねたところ、パイナップルには消臭効果があるそうで、車内の消臭のために置いているということでした。

 

ベトナム タクシー内の写真

タクシー内の写真

 
また、ベトナムの家庭を訪問した際には、冷蔵庫にライムが置いてありました。その理由も、冷蔵庫の消臭をするためということでした。ベトナムでは匂いを気にする人が多く、そのためのケアをしている方がとても多いです。このような国民性は、ASEAN諸国の中でもベトナムの特徴であると言えます。

 

ベトナム 冷蔵庫に置かれていたライム

冷蔵庫に置かれていたライム

 

韓国ブームを感じるマレーシアの家電売場

現在、マレーシアでは韓国ブームが起こっています。
韓国ドラマから人気に火がつき、韓国製品や韓国食の売れ行きが好調で、家電についても同様のことが言えます。
日本のアニメやマンガも、10年前くらいにマレーシアで人気になり、それによって日本製品も注目されるようになった背景があります。ブームは一過性のものではありますが、市場にも影響をもたらすため、各国のブームを押さえることも市場調査の大事なポイントとなります。
また、マレーシアではエアコンを使うことは少なく、リビングにファンをつけて風を循環させるのが一般的です。そのため、家電量販店でもファンが多く販売されていました。

 

マレーシア 家電量販店 ファン

ファンを販売する家電量販店売り場

 

「ヘイズ」と「デング熱」の予防を徹底する人々

マレーシアでは、野焼などが原因とされる「ヘイズ」と蚊を媒体としたウイルスに感染する「デング熱」が大きな問題となっています。
ヘイズは特に、9、10月が深刻とされ、主にインドネシアで野焼などにより発生した灰や煙を吸い込んでしまうことで、目、鼻、喉などの粘膜や、気管から肺などの呼吸器系や循環器系への健康被害、そのほか皮膚のかゆみなどが生じるとされています。
人体への予防対策として、こまめな水分補給、手洗い、うがい、シャワー、マスクの着用、禁煙、加湿器および空気清浄機の使用などが求められます。
そのような背景から、2年前の2015年にはヘイズの被害が特にひどく、空気清浄器が売り切れてしまったこともあるそうです。
また、ヘイズは環境被害や人体への影響を及ぼすだけではなく、経済損失にもつながります。
ヘイズがひどい時期には外出なども控えるようになることから、観光業や外食産業などの売り上げに大きな打撃を与えています。
デング熱は、数年前に日本でも流行しましたが、蚊によって媒介されるデングウイルスに感染することで発病します。その症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹などです。
日本ではあまり見られませんが、水回りの掃除を徹底し、蚊を寄せつけないために虫よけスプレーを利用する人もいました。
現在のマレーシアは、数字上も現地にいても不況であることを感じます。つまり消費者はお金にシビアになっています。
そのような場合に、どのような商品が消費者に求められているのか、しっかりと検討していく必要があります。

 

家電の新技術を過信しないタイ

タイでは、家電に搭載される新しい技術について、本当に効果はあるのか?科学的な根拠はあるのか?と言ったように、信頼できる情報であるのかを意識する消費者が、マレーシアやベトナムと比較すると多いです。
ですので、タイの消費者に効果的に家電の新技術を訴求するためには、技術の詳細を他国よりより詳しく説明することが有効となります。曖昧表現では、タイの消費者は信憑性が無いと判断し、離れて行ってしまいます。

 

食材に対する意識も高い美容大国タイの人々

タイが美容大国であるということは、ご存知でしょうか?
タイの人々は美容に対する意識が高いだけでなく、体に取り入れる食材に対しても高い意識を持っています。
一年を通して気温が高いタイでは、口紅などの化粧品を冷蔵庫で保存する家庭も存在します。美容品の品質管理にもぬかりがないですね。
また、家庭訪問では、野菜を食べる際に農薬がついているものを嫌い、農薬を洗い落すことのできる洗剤で野菜を洗って調理していると話してくださった方もいらっしゃいました。

 

タイ 野菜洗浄用洗剤

野菜洗浄用洗剤

タイ 冷蔵庫に保存された化粧品

冷蔵庫に保存された化粧品

このように、陸続きの国であっても、3ヵ国それぞれで匂い、環境問題、美容と関心事が異なっており、改めて現地に行かなければ知ることのできないことが多々あると感じました。

 

消費行動を一つの流れで把握する

1つのことを知るにしても、お店の売り場や文化環境、家庭環境などいろいろな現場に行って活動をすることが重要と考えています。「買う行為」~「使われる行為」~「買い替える行為」など消費行動も1つの流れで把握するよう心がけています。
そういった縦割りな現場活動こそがプルーヴの強みと言えます。
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