欧州市場に向けた環境配慮製品のM&Aにおけるビジネスデューデリジェンス(BDD)
業界: エネルギー・資源
地域: ヨーロッパ
国: ドイツ, フランス
課題
企業のサステナビリティ思考が消費者の選択にも影響を与える時代になってきました。
特に、その傾向が強いヨーロッパエリアへの進出をスムーズに進めるため、弊社クライアントは現地企業のM&Aを検討しています。既に有力候補となる売り手企業は特定し、税務・財務・法務に関わるD/Dを並行して行っていますが、買収後の相乗性を検討するにあたり、M&A後に自社の環境適合製品群をどの程度、 市場に投入できる可能性があるかを検証したいとの要望がありました。
また、売り手企業の製品評価も客観的に評価することで、国内外での相乗性や将来的なマーティング施策を検討していく必要がありました。
支援内容
対象企業の実態を知るため、対象企業を訪問し、マネージャーレベル以上(該当国のディレクター)と自社のビジネスモデル、強み、課題、今後のビジョンと計画などについてインタビューを実施しました。
また競合企業、競合製品の使用者にへインタビューを行い、売り手企業の製品評価を行いました
取材先
・売り手企業の従業員 ・対象製品の取り扱い代理店 ・対象製品の購入者 ・競合企業 ・環境規制の業界団体
結果
現地調査を通して、M&A後の相乗性は期待できないことが分かりました。
環境配慮商品の購入メリットが競合企業の戦略によって、非常に限定的な状態となっており、クライ アントの自社製品の拡販への期待が限定的である中で、1+1=2程度のM&Aになってしまう可能性が高いと判断しました。