海外各国の当たり前に潜むビジネスチャンス(東南アジア3ヵ国の事例あり)

プルーヴのメンバーは、海外へ視察する際、現地の人のライフスタイルや習慣を観察することを心がけています。現地では日常となっている光景の中に、たくさんのビジネスのチャンスやヒントが隠れていることがあるからです。

 
具体的には各家庭を訪問して、どのように日々を過ごしているのか、物の使い方、時間の使い方、食すものなどを細かく観察させてもらいます。

 
今回は、東南アジアで観察した日常の習慣をいくつか紹介します。海外各国の日常から、皆さんはどんなビジネスを思いつきますか。

宗教が生活の中心にあるインドネシア

国民の9割がイスラム教徒と言われるインドネシアでは、1日に5回祈りを捧げる時間があります。イスラム教徒はこの時間を大切にし、祈りの場となる空間は空気にいたるまで清潔なものを求めていました。
また、身体も洋服もきれいにして祈りの時間を迎えるので、礼拝用の洋服は神聖なものとして、普段着ているものとは別に洗います。大事な洋服なので、手洗いをする人も多くいます。

 
不思議なことに洋服を別洗いすることは、インドネシアの人にとっては今までやってきた当たり前のことなので、大変だとも面倒だとも感じていませんでした。しかし、私たちは、ここを課題と見てビジネスチャンスがあるのではと感じました。

植民地時代のフランス文化が残るベトナム

またフランスの植民地時代があったベトナムでは、今でもフランス文化を感じることがあります。
日本でも人気のバインミーなど、ベトナム人がフランスパンをよく食べるのは、植民地時代の名残りです。

ベトナム バインミーのお店バインミーのお店

ベトナム バインミーバインミー

また食文化だけでなく、香りに対する感覚も他のアジア国とは違い匂いに敏感な印象を受けました。そしてベトナムの人は、消臭に天然のものを使います

 
以前、『ASEAN3ヵ国の家電量販店の視察と家庭訪問から知る各国の状況』の記事の中でも紹介しましたが、脱臭の目的で車内の後ろにパイナップルを置いていました。また、かぼす等をスライスして脱臭のために冷蔵庫の中に入れている家庭もありました。

 
すべてが植民地だったころの影響とは断言できませんが、文化的な背景に起因する日常の中に、ビジネスのヒントを見つけることができるのではないでしょうか。

通学靴は白と決められているマレーシア

マレーシアの小学校には制服があり、靴の色も白が指定されています。しかしこの白色の通学靴、すぐに汚れてしまうので頻繁に洗わなければなりません。保護者にとっては面倒なことなので、白い靴用の汚れが目立たなくなるクリームが売られているほどです。

汚れた白いスニーカー靴を白くするクリーム白い靴用のクリーム(写真引用:https://ameblo.jp/emiismahani/entry-12310906731.html

 
また、ある学校ではクラスでナンバー1になった生徒だけ、黒い靴を履くことが許されていました。そのため汚れが目立ちにくい黒い靴を履かせたい親は、子どもに勉強を頑張らせるそうです。

 
プルーヴが視察したときには、マレーシアでは白い靴を白くしたいニーズと、黒い靴へのニーズの両方がありましたが、最近では保護者からの要望を受けたマレーシア政府が、靴も靴下も黒に変更することを決めました。

 
NNA ASIA『公立学校の靴は来年から「黒」に=教育相』
https://www.nna.jp/news/show/1791171

 
人口分布はピラミッド型で子供が多いマレーシアですから、黒い靴を義務づけられたことで、黒い靴はもちろん、黒い靴に合わせる「何か」のビジネスチャンスが大きく生まれてきそうです。

各国の背景と依頼者の立場を理解したプロジェクトがビジネスチャンスを見つける

今回は東南アジア3ヵ国の日常を紹介しましたが、宗教や植民地時代の影響が顕著ではない日本からすると、より違いを感じられるのではないでしょうか。そして、その違いの背景や理由を理解すると、ビジネスチャンスが見えてくるのかもしれません。

 
とはいえ、日常生活の中の課題に気付くことは、簡単なことではありません。

 
それは日本にいる私たちがそうであるように、当たり前の行動と認識していると、課題として捉えられないことが多くあるからです。このように現地の人が気付かない課題は、”Yes or No”で回答を収集するような定量調査では、浮び上がってきません。

 
そのためプルーヴは、課題として吸い上げるためにアンテナを張り、商品や提供価値を理解したコンサルタントが現地に赴き、”Yes or No”では集められない情報を大切にしています。だからこそ依頼者側の課題に気付き、各国の日常の中から課題を拾い、依頼者にとって有益なアイデアを創造することができるのです。

 
消費者の日常には、ビジネスのチャンスやヒントが潜んでいます。現地での事業化プロジェクトを推進するからには、可能性の検証という守りに留まらず、どのように事業が拡張させていけるかをゴールに掲げて進めていきましょう。

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