スタートアップがグローバルで成功するための取り組み例

今回は、EUで食品業界の視察を行った際に感じた、スタートアップがグローバルで成功するための取り組みについてお伝えします。

スタートアップにもグローバルで成功するチャンスがある

今回、私たちはEUにある食品関連企業を訪問しました。EUのみならず、世界的な食品業界の現在のトレンドといえば健康志向です。しかし、EUでは漠然と健康的なイメージの食品であればよいというわけではありません。例えば、健康志向の代表的なものであるオーガニック野菜は、EUでは化学農薬や肥料を使わずに生産するのはもちろんのこと、家畜も抗生物質の使用が制限されるなど、非常に厳しいルールの中で生産されています。

 
このような状況は、一見するとスタートアップが成功するためには非常に厳しいと感じるかもしれません。しかし、今回調査のために訪れた食品関連企業の中には、小さいながらもEUの食品ガイドラインに自分たちの強みとする製品のカテゴリを作らせるまでに影響力を持つ企業もありました。

ある食品関連会社の取り組み

それでは、この企業はどんなことをしてEUの食品ガイドラインに影響を及ぼすようになったのでしょうか。その取り組みをご紹介します。

1.エンドユーザーの動向やトレンドと自分たちの強みを結びつける

冒頭でもお伝えしましたが、現代の世界的な食品トレンドとして健康志向というものがあります。プルーヴでは以前、アメリカのホールフーズ・マーケットの視察の様子をお伝えし、オーガニックやグルテンフリー食品、ヴィーガンやローフードの食品が人気を集めている様子をご紹介しました。
参考:ホールフーズ・マーケットにみるアメリカの食トレンド

 
このことから、欧米のある程度の収入がある消費者は、健康的な食品を求めているということが分かります。それに加えて、これらの製品はいずれもパッケージに詳細な成分が表示されていることから、食品に対して高い安全性が求められているというトレンドもあるということも推測ができます。

 
このように、常にエンドユーザーの動向やトレンドをウォッチすること、そして、それと自分たちの強みと結びつけ、ビジネスのチャンスを創出することが求められます。この企業は食品を作る際に必要となるいくつかの材料を製造する会社であり、その材料をナチュラルな原材料から抽出し、製造できる技術があったので、ここにチャンスがあると考えました。

2.自分たちの強みをスタンダードにする取り組みを行う

この会社が行ったことは、ただ単に自社の強みとなる商品を製造することだけではありません。まずは、フードライターによるトレンドの後押しです。この会社に限らず、欧米の食品関連会社にはフードライターと呼ばれる会社専属のライターがいます。彼らが、自社商品を他の食品製造会社や加工会社などが使いたくなるような記事を書くことにより、業界内にも「消費者の健康志向が強いので、やはりナチュラルな材料から製品を作った方がよい」というトレンドを作り出したり、後押しをしたりすることができます。

世界的なトレンドに対して海外市場を開拓する姿勢

現在の日本企業におけるその海外進出のきっかけは「我が社の製品が、日本市場で人気があるから、または日本市場では頭打ちになったから新しい市場として海外に進出しよう」という理由がほとんどではないでしょうか?

 
今回取り上げたEUにある企業のように「世界的なトレンドを背景とすると、我が社の製品はこんな点がマッチしているから世界中で売れるのではないか。そのために我が社がグローバルスタンダードとなるように働きかけよう」と能動的に海外市場を開拓できるのであれば、ビジネスのチャンスは広がります。これができれば、そのチャンスは大企業だけではなくスタートアップにもあるはずです。むしろ、しがらみが少ないスタートアップのほうがチャンスはあるはずです。

 
例えば、近年欧米の企業で導入され注目を集めているマインドフルネスという考え方は、仏教における瞑想や禅定に多くの共通点があります。もし、「欧米の企業は競争が激しくストレスを抱える人が多い」というトレンドをキャッチアップし、「ストレス軽減や集中力をアップさせるためのメソッドとしての『瞑想』や『禅定』を輸出しよう」という発想とを結びつけ、実際に行動を起こした日本人がいたとしたら、日本はマインドフルネス先進国として世界中から注目されていたかもしれません。

 
このように、日本の企業はまだまだ世界的なトレンドを作ったり、トレンドに対して能動的に海外市場を開拓したりしているとはいえない状況です。だからこそ、世界的なトレンドと自分たちの強みを結びつけ、それをスタンダードにできれば、スタートアップ企業にもチャンスがもたらされるのではないでしょうか。

 
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