集中治療室で用いられる医療用ディスポーザブル製品の調達先探索
業界 : 医療機器メーカー
対象国・地域 : グローバル
クライアント企業は、医療機器メーカーであり、海外にて先行して承認・使用されている医療機器を日本市場に導入することを検討していました。その医療機器に用いられるディスポーザブル製品の調達先探査のため、該当製品を製造・販売する企業のロングリストを作成しました。各企業の製品について、医師やディストリビューターにインタビューを実施し評価を確認し、採用製品の優先順位付けを実施しました。
課題
クライアントは製品調達先探索について下記の3つの課題を抱えていました。
- 日本では未導入の機器に用いられる医療用ディスポーザブル製品のため、情報が不足
- 該当製品を製造販売している企業を網羅できていない
- 各社の製品の医者およびディストリビューターの評判や、各製品の安全性が不明
顧客内製にてデスク調査を実施したが、調査精度に限界があり、調査会社への依頼を検討しました。医療用ディスポーザブル製品を扱う製造会社を数社は見つけることができましたが、網羅できているかが不安でした。また、各社の評判等も自社では調査できないとなり、外注を検討しました。
プルーヴの豊富な調達先やOEM先の探索支援の実績を評価いただき、事業支援を依頼するに至りました。
支援内容
具体的な支援策は以下のとおりです。
- 企業データベースを用いた調査にて、該当製品を扱う企業のロングリストを作成
- 該当製品を扱う企業について、デスク調査にて企業概要や製品情報、過去のリコール情報を調査を実施
- 各国の医師やディストリビューター等の有識者に各製品の評価を確認し、採用製品の優先順位付けを実施
今回の支援のポイントは2つあります。
- 製造会社の情報のみでなく、販売代理店の情報を補足すること
- 有識者インタビューでは、当初のスコープ以外の質問についても、顧客要望・課題に応じて追加質問を実施すること
また調査を進めていく中で、医療用ディスポーザブルを用いる医療機器の日本国内での需要についての必要性をクライアントに対して言及しました。
デスク調査および企業データベースによる網羅的な企業抽出と、適切な有識者へのアクセスを提供しました。
結果
該当製品を扱う企業のロングリストを作成し、各企業と製品情報を調査しつつ、各国の医師やディストリビューター等の有識者に各製品の評価を確認する中で、採用製品の優先順位付けをすることができました。結果、日本市場への該当医療機器導入に向けた道筋を立てることができました。
短納期と限られた予算の中で、調査スコープ(一部調査スコープ外の情報含む)を網羅的に調査し、高評価をいただきました。
顧客予算と顧客の要望する調査項目が決まっていたため難しい状況ではありましたが、そもそもの医療用ディスポーザブルを用いる医療機器についての日本国内の需要性の有無が顧客事業検討の成功可否に関わっており、その点を調査項目に入れられれば、調査スコープも広がり、顧客事業にさらに貢献できたと考えられます。
弊社では、そもそもの調査スコープが顧客事業の成功にとって適切かを判断し、必要に応じて調査スコープを広げた形でご提案することが必要だと考えております。