イギリスの市場調査・進出支援

イギリスは、人口・実質GDP・一人当たりの実質GDPのそれぞれにおいて欧州2位の規模を誇る経済大国です。経済成長率は、2年続けて1%前後と停滞気味ではあるものの、家計消費の回復と財政支出により2025年は1.7%まで上昇するという見立てもあります。ブレグジットにより、企業投資の減少・貿易額の減少・人手不足によるサプライチェーンの混乱・人的コスト上昇などの影響が出ていますが、政策転換や国際関係の再構築により、再活性化に向かう可能性も示唆されています。

英語圏であることの利便性、国際的なビジネスハブ都市である優位性、手厚い海外企業への投資促進策・税制優遇などから、欧州の中でも日系企業にとって重要な国であることには変わりはないと考えられます。

主要データ

国名英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
首都ロンドン
総人口68,459,055人(2024年推定)
生産年齢人口比率63.9%(2024年推定)
平均年齢40.8歳(2024年推定)
出生率10.8(2024年推定)
実質GDP3兆7280億 USドル(2023年推定)
言語英語
通貨イギリス・ポンド(GBP)
宗教キリスト教(英国国教会、ローマ・カトリック、長老派、メソジスト派を含む)59.5%、イスラム教4.4%、ヒンドゥー教1.3%、その他2%、不特定多数7.2%、なし25.7%(2011年推定)
主要産業工作機械、電力機器、自動化機器、鉄道機器、造船、航空機、自動車および部品、電子・通信機器、金属、化学、石炭、石油、紙および紙製品、食品加工、繊維、衣料品、その他消費財

イギリスの財閥・有力企業

ロンドンは、世界的な金融センターであり、国際金融市場の動向に大きな影響を及ぼしています。

銀行の中では HSBC ホールディングス、バークレイズ、ロイズ・バンキング・グループ、ナットウエスト・グループが総資産ベースで 4大銀行と称されています。
これらの4大銀行の総資産は、外国金融機関を含む全金融機関の総資産の約 2 割を占めます。保険分野でも世界的に影響力のある会社が多いです。

プルーデンシャルは世界最大級の生命保険会社です。生命保険、年金商品、資産運用などを提供しており、アジア市場でも強い影響力を持っています。

イギリスにおける日系企業の事例

イギリスにおける日系企業の事例を紹介します。


株式会社 ファーストリテイリング(ユニクロ)

イギリスで大きな存在感を示している日系企業として「ファースト・リテイリング(ユニクロ)」が挙げられます。ユニクロが海外で事業展開をする際に最初の市場として選んだのがイギリスで、現在20店舗を展開しており、手頃な価格で日常的に利用しやすいブランドとして受け入れられています。現在は堅調にビジネスを行っていますが、過去に巨額の赤字を計上するなど大苦戦した時期もありました。その理由のひとつとして、「現地のビジネスは現地の人に任せる」という考えのもと地元老舗デパート出身者を中心とした組織に運営を任せた結果、企業理念が十分浸透せず「ユニクロが提供できる価値」が十分に消費者に伝わらなかったことが挙げられています。現地のビジネスに精通した現地人を責任者にすることは戦略のひとつになり得ますが、それ以上に大事なことは「企業理念の浸透」であることを示す事例です。

※画像はイメージです

台湾出張レポート

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