世界の財閥・コングロマリット
世界には様々な財閥・コングロマリットが存在します。海外進出・展開を進める上ではこれらの企業・グループの存在を無視することは出来ません。このページでは海外の財閥・コングロマリットの一部を紹介します。
韓国の財閥・コングロマリット
韓国には10大財閥が存在し、政府主導の経済開発において重要な役割を果たしています。その中でもSamsung、SK、現代自動車、LGの4大財閥は特に規模が大きく、韓国GDPの約58%を占めています。韓国財閥の多くは創業者一族による同族経営で、トップダウンの経営戦略によるスピーディな意思決定が特徴です。これらの財閥は、電子、自動車、情報通信、化学、石油精製分野で強みを持ち、国内外で大きな影響力を発揮しています。
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韓国財閥のLGとはどんな企業?会社概要や業績、5つの成長ドライバー
LGは韓国に本社を置く多国籍企業です。韓国財閥の中で4番目に規模が大きく、主に電子機器・化学製品・通信製品を製造、販売しています。 日本においても知名度が高く、2024年上半期に、70インチ以上の有機ELテレビのメーカー […] -
韓国財閥のSKグループとは?会社概要や業績、成長戦略を解説
2024年7月、韓国財閥のSKグループは、エネルギー部門のSKオンとSKイノベーションの2社を合併させることを発表しました。2社が合併することで、アジア最大のエネルギー企業が誕生する見込みです。さらに、AIや半導体への巨 […] -
現代自動車とはどんな会社?会社概要や業績、中長期経営計画を紹介
現代(ヒュンデ)自動車は、韓国に本社を置く自動車メーカーです。韓国財閥の1つである現代自動車グループの中核企業です。本記事では、現代自動車の会社概要・業績・中期経営計画を紹介します。 現代自動車とはどんな会社 出典:現代 […] -
Samsung Groupとは?グループ概要・経営状況・成長戦略を解説
Samsung Group(サムスングループ)は、サムスン電子やサムスン生命保険、サムスンSDIなどで構成する韓国のコングロマリット(複合会社)です。半導体や保険、金融、不動産などの多くの事業を展開しています。  […]
インドネシアの財閥・コングロマリット
インドネシアには約30の財閥があり、その中でもサリム・グループ、シナルマス・グループ、ジャルムBCA・グループは「インドネシア三大財閥」と呼ばれています。インドネシア財閥の多くは、創業者が中国にルーツを持つ華人・華僑であり、華人資本の財閥は20以上にのぼります。インドネシア国内の華人・華僑は全人口のわずか3%にすぎません。しかし、インドネシアの華人財閥は幅広い分野で活躍しており、インドネシア経済を支える重要な存在となっています。
タイの財閥・コングロマリット
タイ財閥は、大きく分類すると王室系財閥と華人系財閥があります。代表的な王室系財閥は、サイアム・セメント・グループ、サイアム・セメント・グループモータース・グループです。そして、華人系財閥はチャロン・ポカパン(CP)・グループやTCCグループなどです。タイ財閥は、タイ経済の主要な部分を担っており、その範囲は小売り・流通・農業・食品・自動車・金融など広範囲に及びます。日本との関係も深く、タイ財閥を介してタイ進出を果たしている日本企業も複数存在しています。
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タイ財閥のサイアム・モーターズ・グループ(SMG)とは
ビジネスでタイに進出を考えているのであれば、押さえておきたいのはサイアム・モーターズ・グループ(SMG)です。タイ財閥の1つで、自動車産業を中心に大きな影響力を持っています。 本記事ではタイへの進出を検討しているビジネス […] -
タイ王室系企業のサイアム・セメント・グループ(SCG)とは
タイは親日国として知られ、多くの日本企業が進出している地域です。これからタイへの進出を検討している経営者も多いでしょう。 タイでビジネスを展開するなら押さえておきたいのは、サイアム・セメント・グループです。サイアム・セメ […] -
タイ事業を考えるうえで重要なタイ財閥系企業(CP、TCC、TUF)
外務省の「海外進出日系企業実態調査(平成30年要約版)」の2017年10月時点の統計で、タイに進出している日本企業の数は、タイ現地法人、日本企業の支店、出張所を含め3,925でした。 タイは自動車などの産業集積が進んだア […]
マレーシアの財閥・コングロマリット
マレーシアも多くの華人財閥がある国で、代表例はクオック・グループです。マレーシア財閥は金融、流通、食品など国内の重要産業を支配する一方、パームオイルや石油などの輸出資源にも強みを持っています。政府はこれらの産業構造をサービス主導の製造業へと転換するべく、IT分野への投資を拡大中です。華人系財閥はこうした政策を背景に、さらなる多角化を進めています。
フィリピンの財閥・コングロマリット
フィリピン財閥は、大きく分類するとスペイン系財閥と華人系財閥があります。スペイン系財閥は、スペイン植民地時代の地主が不動産の収益をもとに拡大したコングロマリットです。アヤラ・グループ、サンミゲル・グループなどがあります。華人系財閥は20世紀に移住した華人・華僑がビジネスで成功し拡大したコングロマリットです。代表例はJGサミット(ゴコンウェイ)・グループ、SMグループなどです。これらのフィリピン財閥はフィリピン経済全体の8割から9割に関与しており、フィリピン経済を支配しています。
カンボジアの財閥・コングロマリット
カンボジアは、1990年代以降に市場経済化を開始し、政府の解放政策によって国内外からの投資を積極的に推奨しました。その結果、華人系企業が多く設立し、急速に投資規模を拡大することで財閥と呼ばれるほどのコングロマリットに成長しています。例えば、カンボジア財閥の最大手であるロイヤル・グループも1991年に設立した華人系財閥です。このようなカンボジア10大財閥によって、カンボジア経済は支えられています。
ベトナムの財閥・コングロマリット
ベトナムでは2010年以降、政府の企業経営環境の改善に伴い、民間企業の台頭が目立つようになりました。代表的なのは、食品のマサン・グループや不動産のビン・グループ、情報通信のFPTグループなどです。これらの企業は、新興財閥として急速に規模を拡大しており、特にビン・グループは、観光、リテール、医療、自動車など多岐にわたる事業を展開するコングロマリットに成長しました。このような財閥の発展が、ベトナムの経済発展を大きく牽引しています。
インドの財閥・コングロマリット
インドには、特に大きな影響力を持つ三大財閥が存在します。それはタタ・グループ、リライアンス・グループ、ビルラ・グループです。これらの財閥は、いずれも一族経営を基盤に成長し、幅広い産業分野で事業を展開しているため、インド経済に深く関与しています。そして、三大財閥の影響力はインド国内にとどまらず、世界各国にも及んでおり、インドの経済成長に重要な役割を果たしています。
フランスの財閥・コングロマリット
フランス財閥には、世界最大級のコングロマリットであるLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)があります。LVMHは、ルイ・ヴィトンなどの世界的な高級ブランドを複数運営しています。他に、ロスチャイルド家が所有するロスチャイルド&カンパニーも有名です。同社は7世代にわたり家族経営を続け、200年以上も世界の金融市場の中心で活躍しています。このように、世界的に活躍するフランス財閥は国内外に大きな影響力を持っています。