化粧品・ヘアケア・スキンケア業界
苛烈な競争下にある中国市場での事業基盤再構築と並行した第三国市場開拓を後押し
2010年以降、中国における中間層の拡大が業界の成長ドライバーであった。しかしながら、中国の景気減退および現地ブランドの興隆、他の海外ブランドのマーケティング攻勢により競争が激化するなかで、日本企業の影響力は大きく減退している。
これまで、化粧品・ヘアケア・スキンケア業界は中国や東南アジアなど肌質が近い国での事業拡大が進んでいる一方で、世界最大の市場規模を誇る北米及びその他地域において市場開拓が進んでおらず、中国を中心とした東アジア圏に依存した事業構造からの脱却が不可欠な状況にある。
中国では、従来のような製造した分だけ売れていた市場環境に回帰することは望めない。競争激化の市場下で、改めて現地の複雑な商流構造をひも解きながら、マーケティング、ブランディング、SCMなどを複合的な見直しを通じて、ブランドの競争力を高める必要がある。
同時に、次の注力国の設定、進出に向けた取り組みが加速することが想定される。特に北米市場など、これまで日本企業の定着が出来ていない市場においては、いかに現地チャネルに商品を配架していくかのトレードマーケティングが重要となる。
日本・中国・その他の化粧品・ヘアケア・スキンケア市場をクロスボーダーに俯瞰しながら、事業推進支援を行う。事業戦略、商品戦略策定のための情報収集・整理を通じてブランドとしての差別化実現を支援する。
