欧州における胃腸薬の市場調査
業界 : 医薬品メーカー
対象国・地域 : 欧州
クライアント企業は、医薬品メーカーであり、BtoCの胃腸薬の事業拡大のため、欧州市場への進出を検討していました。進出に向け、欧州市場の消費者の胃痛に対するニーズの把握調査を実施しました。調査の結果、現地の胃もたれ、胸やけへ向き合う現地消費者の実態を把握することで、今後の商品戦略やマーケティング戦略方針を具体化することが可能となりました。
課題
クライアント企業は、医薬品メーカーであり、BtoCの胃腸薬のサプリメントの更なる事業規模の拡大と、収益性の向上を実現させるため、プロバイオティクス市場が活発である欧州地域での販売を検討していました。一方で、胃もたれに関する現地消費者側のニーズや現地市場情報を十分に情報取得ができていませんでした。調査を実施することで、現地で有効な訴求方法や適切な販売方法を把握したいと考えていました。
欧米現地の市場実態について、内製での調査実施では限界があり、外部への委託を検討します。そこでPROVEの豊富な市場調査の支援実績を高く評価いただき、PROVEに支援を依頼されます。
支援内容
具体的な支援策は以下のとおりです。
- 欧州における、消費者の整腸ニーズについて、デスクリサーチを実施しました。デスクリサーチでは、「胃もたれ」そのものだけでなく、「胃もたれの予防」へ向き合う、広い概念を調査し消費者ニーズを適切に把握
- 各国の市場実態に詳しい現地有識者に対しインタビューを行い、消費者ニーズの深掘りを実施しました。また、販売代理店等の商流を把握や、現地語の母国語者の立場で、現地販売時の商品名候補について受け取るイメージのヒアリングを実施
- 各国の調査結果を基に、ディスカッションを実施し、現地ニーズに則した訴求方法や商品名、流通・販売方法の仮説構築を実行
支援におけるポイントは当初設定した調査項目に拘泥せず、クライアントのニーズをヒアリングしながら、可能な範囲で調査項目を都度微調整しながら情報収集を行った点です。
クライアントより市場調査に加えて、それを加味したマーケティング戦略を整理してほしいという要望がありました。スコープ外かつ情報量が十分ではありませんでしたが、既存の情報を基にSTP、4P仮説を作成、たたき台としてディスカッションを行いました。
今回はあくまで市場調査ではあるものの、クライアントの要望として欧州に先行している日系企業の動向が強く気になる様でした。その為、対象企業についてデスクを別途行い、進出形態や販売している商品の動向などを別途情報取得しました。
クライアントの要望に合わせて柔軟に対応するというPROVEの強みが生かせた事例といえます。
結果
欧州各国の胃腸薬市場の実態や消費者ニーズを把握し、訴求方法を明確にしました。また適切な販売代理店と提携し、今後の事業戦略を策定しました。結果、現地への上市に繋げることができました。
調査結果より、現地への上市に繋げることができ、高評価をいただきました。