タイにおける物流コンサルティングサービスの営業支援ツール構築支援(BIツールの導入・運用)

タイにおける物流コンサルティングサービスの営業支援ツール構築支援(BIツールの導入・運用)

業界 :交通・運輸・物流
対象国・地域 :タイ 

クライアントは、物流倉庫業であり、タイを含むASEAN各国へ拠点展開をしています。
競争環境が激化するなかで、付加価値の高い物流コンサルティングサービスを開始していましたが、物流に関わる変数が多く、データ解析に膨大な工数がかかっていました。
当社では、多言語での多変数データの収集からBIツールの導入及び導入後のヘルプデスクを設置し、現地従業員へのサポートや柔軟なカスタマイズを随時実施することで、顧客社内でのデータ利用が浸透しました。

課題

クライアントは、日本及びアジア各国にて国際物流及び倉庫業を運営しています。海外事業においては、日系メーカーに先立ち、アジア各国へ進出することで、日系企業の現地進出時の受け皿となることで海外事業を拡大してきました。 
しかしながら、タイにおいては日系企業の新規進出は一段落し、進出済みの日系メーカーからの請負い獲得に向けた競争が激化していました。
そこで、価格勝負に陥らず、倉庫業を超越した物流パートナーを目指すことを戦略とし、適正な配送ルートやコストのコンサルティング業務を強化する方針としたところ、物流業務は外部変数が多く、情報分析に手間を要していました。
具体的にはExcelにてコンテナ輸送費や陸送費等をリアルタイムに把握することから開始しましたが、担当者の工数が膨大になり業務が滞っていました。
したがって、多変数の分析や抽出をよりスムーズにする目的で、BIツールの導入を行うことを検討していました。

当初は、多言語での情報収集や集約・分析に長けたコンサルタントが所属することで従来業務の一部である多変数データの収集を依頼する想定でした。弊社は、グループ会社にUDX社というデジタルを用いた課題解決の専門組織があり、UDX社と共同で、より根本的な課題解決に繋がるBIツールの作成までを提案し、採用に至りました。

支援内容

具体的な支援策は以下の通りです。

  1. BIツールの設計
  2. 収集すべきデータ及び更新頻度の定義
  3. BIツールの選定及び初期データ統合
  4. BIツールのカスタマイズ
  5. ヘルプデスク業務の請負

担当者様のデータ利用目的に合わせたダッシュボードを作成し、常にリアルタイム情報を閲覧できるようにしました。
既に動き出している事業・サービスであったため、設計やカスタマイズの擦り合わせに時間を割かず、より柔軟な統合・支援体制で伴走し、BIツールの利用開始までの期間を短縮することを重視しました。その後、ヘルプデスクを設けて担当者からの随時のフィードバックのもと、ダッシュボードや条件抽出の調整を進めました。
海外事業コンサルティングの知見・経験を活かした視点から、実業務での利用を念頭においたデータ構造やダッシュボードの提案を行いました。

結果

顧客との定時ミーティングを基に、BIツールのブラッシュアップを行った結果、顧客社内でのデータ利用が浸透しました。顧客業務である物流・倉庫のコンサルティングでの活用だけでなく、より広範な接点構築システムとしてCRMの構築へ向けた要件定義を行っています。

今後としては、データ活用の成功事例を蓄積し、データの付加価値を向上させていきます。
また、サポート体制を評価いただき、次年度のCRM導入へ向け相談を受けています。

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