東南アジアにおけるOTC医薬品販売に向けた法規制調査

東南アジアにおけるOTC医薬品販売に向けた法規制調査

業界 : 医薬品メーカー
対象国・地域 : 東アジア・東南アジア

クライアント企業は、医薬品メーカーであり、医薬、化粧品、健康食品を製造・販売しています。クライアント企業が日本国内でOTC製品を納入している日系ストアが東南アジアに進出するのに伴い、OTC製品を東南アジアにて販売する必要がありました。そのため、必要となる現地国のライセンスや現地手続き、現地販売に付随するリスク等を把握し、対応することで、東南アジアでの販売を開始することができました。

課題

クライアント企業は、医薬品メーカーであり、医薬、化粧品、健康食品を製造・販売しています。

日本国内でOTC製品を納入している日系ストアが東南アジアに進出するのに伴い、OTC製品を東南アジアにて販売する必要がありました。

現地販売に向けて、必要となる現地国で取得が必要なライセンスや現地手続き、現地販売に付随するリスクと対策等を理解できていなかった点が課題でした。

クライアント企業は過去海外進出の実績がなく、専門的な知識を有する当社コンサルタントの知見を活用するため外部委託を検討します。

そこで海外進出支援の豊富な実績と、現地調査等の柔軟な対応力を評価いただき、当社に事業支援を依頼するに至ります。

支援内容

具体的な支援策は以下のとおりです。

  1. 該当国におけるOTC製品(医薬品・漢方・化粧品・健康食品)の区分けのデスク調査
  2. 該当国の商材区分け毎に、現地販売に向けて必要な手続き・規制のデスク調査および有識者インタビュー
  3. 現地国の小売市場概況と競合しているOTC製品についてデスク調査および有識者インタビュー
  4. 事業におけるリスクヘッジの観点で、医薬品輸入者や卸売り業者が加入する企業向け保険について、デスク調査および有識者インタビュー

支援におけるポイントは当初設定した調査項目に拘泥せず、クライアントのニーズをヒアリングしながら、可能な範囲で調査項目を都度微調整し、情報収集を行った点です。

現地販売に向けて、事業モデルが直接販売・現地拠点設立・物流会社経由・販売代理店等、複数パターン考えられ、調査範囲が膨大になっていました。顧客内部リソースや事業予算を伺うことで、選択肢の絞り込みを実施しました。

また当初顧客が想定していた製品分類より、多くの製品分類が現地当局により設定されていることが判明し、申請フローが製品分類によって異なる点の注意喚起ができました。

支援内容からも以下のPROVEの強みが生かせた事例といえます。

  • 東アジア・東南アジア市場文化に精通していること
  • 現地渡航経験における柔軟な対応や現地ネットワークがあること

結果

現地販売に向けて、各OTC製品に必要なライセンスや現地手続き、現地販売に付随するリスクと対策方法を把握し、適切な形で現地販売を開始することができました。

クライアント企業にとって海外進出が初の取り組みの中、実際に現地販売にこぎ着けた点を非常に評価いただきました。

医薬品の法規制においては、国によっては非常に煩雑なルールがあり、また製品分類も異なるケースがあるため、その点を考慮した調査設計が必要です。
今後は提案のプレ調査で、調査項目の難易度について概要を把握したうえで調査設計を進めていきます。