大阪商工会議所様主催の「ベトナムへ進出するべき5つの理由~アフターコロナの優等生に見る、「ポスト・チャイナ」の市場動向~」にご参加いただきありがとうございました。
第一章として当社マーケットインテリジェンス部門のシニアアナリストの西岡から PEST分析 に基づき、コロナ視点からのベトナム小売業の現状と将来性についてお話ししました。
ベトナムの年間売上高、前期比との比較でも伸びていることからコロナ下での強さを述べ、IT化が進み、SARSを経て強化されたベトナムのコロナ対策を踏まえ、オンラインによる購買行動で市場が伸びていくことや、具体的に Grab などの配送サービスが以前にも増して利用頻度が増えていること、府がアプリや電子新聞で感染状況や場所、感染者の名前などを一目見てわかるシステムを開発したことなどを例に挙げました。
第二章では当社ビジネスコンサルティング部門シニアマネージャーの大家とビジネスコンサルタントの狩野からベトナム進出に抑えておくべきサプライチェーン事情、情報収集方法、日本製品の需要などを紹介いたしました。
販売戦略は日本語で製品名を書いてある商品を売ってMade in Japan(=性能良い)をアピール (例えば専科、極潤など)して商品を市場に売るということや、FacebookやZalo といったベトナム現地で使われているSNSを使って商品を宣伝する重要さも話しました。
コロナの傷は浅く、2020年も経済成長するベトナムが見直すべき点は、中国に集中していた生産拠点を他国に分散させる(サプライチェーンの分散) といったことや、国内に進出している日本企業が日本ブランドを展開しているため、ベトナム市場における日本製品のプレゼンスが拡大すること、ベトナム企業でもテレワークが進み、出社しなくても商談が進む点、現地消費も期待できる 15-64歳の人口割合が70%を維持していることからもベトナムへの進出は大いに期待できます。
以上、今回のセミナーではベトナムのコロナ下におけるビジネス事情と市場の将来性についてお伝えしました。
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新型コロナウィルスの感染拡大によって、世界経済がかつてない減速の危機に見舞われる中、ベトナムはASEAN最速で脱コロナを達成。製造業にとどまらず、最近は現地の市場可能性を見込んでイオンやマツキヨなどサービス業の進出も進んでいます。
こうした日系大手流通企業の進出によって、中小企業が納入業者として活躍できるなどビジネスチャンスも大きく広がっています。
そこで、海外進出支援で定評のあるプルーヴ株式会社がベトナムの現地情報について具体的事例を交えてお話しいたします。
貴社の海外戦略の参考として、是非、ご参加ください。
【開催日時】
2020年7月14日(火)14:00~15:30
【会場】
Zoomを利用したWEBセミナー(有料)
- 大阪商工会議所会員:3,000円(税込・お一人様あたり)
- 大阪商工会議所非会員:5,000円(税込・お一人様あたり)
【定員】
100人(事前申込制、最少催行人数20人)
【講師】
- プルーヴ株式会社 シニアマネジャー 大家 崇里
- プルーヴ株式会社 ビジネスコンサルタント 狩野 直之
- プルーヴ株式会社 シニアアナリスト 西岡 夏子
【主催】
大阪商工会議所
【アジェンダ】
1)ベトナムの市場概況
- PEST分析からみた、マクロ環境
- 新型コロナウイルス感染拡大がもたらした、経済や消費者への影響と今後の動向
- 現地経営者が語る、アフターコロナの商機
2)ベトナムの現地市場を徹底分析
- 日系大手流通業(イオン/マツキヨ等)の進出で広がる、中小企業の商機
- ベトナム人に愛される、日系企業の製品やサービスとは
- ベトナム進出を進めるコツ
3)ベトナムの現地市場を徹底分析
- 2020年も、力強い経済成長
- 現地消費と輸出拠点、両輪をあわせ持つ市場のポテンシャル ほか
4)ベトナム市場が持つ事業ポテンシャルとは -彼を知り、己を知れば百戦殆うからず-
- 5FORCESによる事業ポテンシャルの分析
5)質疑応答
講師紹介:
プルーヴ株式会社シニアマネジャー 大家 崇里
日系最大手の流通企業でマーケティングと消費者心理を学び、世界の流通を実感する為に世界一周の旅を行い、グローバル情勢における日本企業の在り方と向き合う。
帰国後に大手企業を中心に海外調査、コンサルティング案件を50か国以上の国へ自ら出向いて実施。
リアリティの高い現地調査情報とマーケティング、および戦略・組織分析を軸にした独自のコンサルティング手法を用いて中小企業から大手企業まで、総合的な海外事業拡大の事業支援を実施。
【主なプロジェクト実績(抜粋)】
- ベトナムにおけるスマートホーム市場実態と対応
- 東南アジアでの電材部品輸出に関する進出先検討と事業化支援プロジェクト
- 欧米でのスマートモビリティ事業の推進に伴うフィージビリティおよび提携先開拓
プルーヴ株式会社 ビジネスコンサルタント 狩野 直之
日系素材系メーカーにて海外営業に従事。同社初の海外現地法人をモロッコで立ち上げ、現地法人社長に就任。約3年間、モロッコをベースに、アフリカの現場に入り込み、提案型営業を実施。
アフリカ市場にチャレンジする先進的な企業として、全国紙・雑誌・テレビにて多数の取材を受ける。
現在は、海外ビジネスコンサルタントとしてエネルギー分野及び商社分野を担当している。
昨年は、ベトナムへの日用品流通事業立ち上げに向け、ハノイ・ホーチミンの小売・卸売業を駆け回り、計画立案へ向けた市場調査を担当。英・仏語に堪能であり、多言語力を活かして顧客企業の海外事業をサポートしている。
【主なプロジェクト実績(抜粋)】
- 再生可能エネルギー投資に関する企業調査
- 東南アジア複数か国における産業廃棄物の市場実態調査
- ベトナムにおける日用品流通の実態把握調査
プルーヴ株式会社 シニアアナリスト 西岡 夏子
大学卒業後カナダはトロントへ2年間留学。その後日本へ帰国し、2016年11月より現職。
15ヵ国以上で調査を実施、社内でも海外出張日数は最多(年間3~4ヶ月)である。
物流企業、食品製造業をメインクライアントに海外事業を支援。デスクリサーチでの幅広い情報収集はもちろんのこと、実際に現場に赴いて精度の高い情報を収集し、市場理解・分析することを得意とする。
【主なプロジェクト実績(抜粋)】
- ベトナム、タイ、インドネシアにおけるIoTインフラ構築に関する事業支援
- 東南アジア、欧米指定国の家畜の置かれる公衆衛生環境の向上
- 東南アジアにおける空質改善デバイス普及支援