2024年の11月に4日間、子供向けの商材に関するデプスインタビューと市場実態把握を目的とし、出張でシンガポールを訪れました。10名を超えるインタビューと、複数の商業施設の訪問からシンガポールの市場の実態を見ることができました。

入国事前申請・CCVDの数・通訳さんからの話などから、国による監視・情報管理が厳しいことを実感しました。小国であるがゆえに外資(人・企業・お金)の誘致が必須であり、そのためには治安・環境の維持徹底が重要であるという理由に起因していると推察されます。
経済的な観点では、CVSは高級チャネルのため緊急時以外は使わない、外食もあまりしない、飲み会は自宅で行うことが多い、週末にマレーシアに買い出しに行くことも多いなど、高い物価に対して、生活者はかなり苦労している様子が伺えました。OrchardやVIVO Cityのようなショッピングモールを利用しているのは観光客と一部の(シンガポールの中での)富裕層がメインであり、ビジネス視点でのターゲットの見極めは、他のアジア諸国よりも難しい印象(二次情報として得られるデモグラフィックデータでは測れない実態)を受けました。
多民族国家であるが、民族間による軋轢は見えなかった一方で、インタビューを通じて、国籍・バックグランドによる価値観・インサイトの差が浮き彫りになったシーンも多くありました。

FMGCカテゴリー日系ブランドも既にかなりのプレゼンスを持っており、新規参入を検討している日系企業にとっては決して楽な市場ではないと考えられます。また、シンガポール単体ではマーケットが小さいので、VC・SCの観点からASEANを一つの商圏としてビジネスプランを描くことは必須となってきます。(外資系企業は既にそうしています。)
上述の通り、一般的なシンガポールの方々は決して可処分所得に余裕があるわけではない一方で、平均生活基準が高く、情報としてLuxury商品に触れる機会が多いため、ブランド商品のリユース市場などに機会があるのではないかと推察されました。