
2024年に、台湾・台北への4日間の出張を実施しました。本出張の目的はクライアントの製品について、事前設計した調査項目に基づく試用会の実施によるVOC収集・分析です。
滞在した台北中心部では日本語表記が多く見られ、またちょうど日本の3連休期間と重なっていたためか街中のどこにいても日本語が聞こえる状況でした。地理的な近さに加えて、コロナ以降の両国の活発な交流再開と親和性を肌で感じました。
試用会は2日間にわたって台北市内の貸しスペースにて実施し、近隣に居住する老若男女に実際に製品を使用してもらいながら、質問紙の記入と弊社現地パートナーの通訳を介して自由口述の聴取を行いました。これにより、製品に対するコンセプトやパッケージ、使用感についての詳細な評価を得ました。加えて、質問紙や現場での会話を通じて、参加者のほぼ全員が来日経験があり日頃から当該分野の様々な日本製品を使用しているという回答を得ました。やはり日系の消費者向け事業に関しては大きなポテンシャルを持つ市場であることを再認識しました。
一方で、現地競合となりうる製品については事前に詳細な机上調査と現地パートナーによる店頭調査を行っていますが、自身でも合間の時間で近隣の外資および日系スーパーや日系コンビニなど、計約15軒の店頭において写真撮影などの情報収集を行いました。一部製品は実際に自身で購買・使用し、多くの参加者が言及したようにその品質に対する低価格が輸入製品にとっては大きな脅威となることを再確認しました。
帰国翌週、試用会結果のとりまとめと分析をクライアント企業に報告しました。先方事業において、今回得られた知見が今後の事業判断や製品開発に大いに活かされるとの評価を頂きました。
その他台湾現地の写真

