インドネシア工業省によると、2026年第2四半期までに工業団地は180カ所となり、約1万2,000社が入居しています。この180カ所という数字は、工場が集まっている場所の規模を示す値です。物を動かす話は、港から工場、工場から倉庫、倉庫から顧客の区間に分けて見ます。
180カ所は、物流会社の数ではない
この180カ所・約1万2,000社という数値の出典は、インドネシア工業省が2026年7月6日に公表した記事です。工業団地は西ジャワ、東ジャワ、スマトラ、バタム・ビンタンなど各地に広がっており、所在地や入居企業の業種も団地ごとに異なります。自社の工場や取引先がどの団地にあり、どの港を使うのかを把握することが、物流を見る出発点になります。
団地の運営会社の役割は、入居企業への区画提供と団地内インフラの管理が中心で、団地の外に出た後の輸送まで一括して引き受けるとは限りません。港までの陸送、島をまたぐ輸送、最終顧客までの配送は、それぞれ別の会社が担うことが多く、実際の輸送区間ごとに担当会社を確認する必要があります。
物流は三つの区間で見る
港から工場では、輸入手続き、港での引き取り、工場までの輸送が主な確認事項です。工場から倉庫では、保管場所、温度、在庫管理、検品が中心です。倉庫から顧客・店舗では、配送地域、回数、納品時間、返品への対応が中心です。
一社がすべてを担当する場合もあれば、区間ごとに会社が変わる場合もあります。ジャワ島内の配送と、島をまたぐ配送で担当が変わることもあります。「全国対応」と書いてあっても、自社で運ぶ区間と、地域の協力会社へ任せる区間は会社ごとに違います。
温度帯と商品条件も区間と同じ重さ
常温、定温、冷蔵、冷凍、危険物では、使える倉庫と車両が変わります。重さ、大きさ、月の出荷回数も、区間の選び方に影響します。運賃を比べる前に、見積もりに含まれる作業範囲をそろえておきます。
化粧品や食品では温度と表示、電池材料や化学品では危険物区分が先に来ます。区間だけを決めて温度帯を後回しにすると、対応できる会社の範囲がずれるため、商品条件と区間は同じ重さで扱います。
港湾、倉庫、団地運営は役割が違う
港湾会社は船とターミナル、倉庫会社は保管と入出庫、物流会社は輸送や複数区間の取りまとめ、工業団地の運営会社は入居と団地内サービス、という役割の違いがあります。社名だけを並べても、どの区間を頼めるかは分かりません。
注目企業リストの物流・倉庫10社は、港湾、倉庫、島間輸送、低温物流など、業界を見るための情報として掲載しています。依頼先を決める際は、区間と対応可否を個別に確認します。
2026年に押さえる見方
今年押さえるのは、「工場は180カ所規模で集まっている」「物流は区間で見る」「全国対応の中身は会社ごとに違う」「温度帯と商品条件を先に置く」の4点です。180カ所は立地の広がりを示す値であり、物流契約の件数とは別の指標です。
PROVEが支援するのは、対象地域の物流会社・倉庫会社を調べる調査です。区間と温度帯が決まってから、候補会社を同じ条件で比較します。個別契約の料金交渉は対象外です。
よくある質問
Q. 180カ所・約1万2,000社はいつの情報ですか?
インドネシア工業省が2026年7月6日に公表した、2026年第2四半期までの工業団地数と入居企業数です。工場立地の規模を示す値であり、物流会社の数や契約件数とは別の指標です。
Q. 工業団地の運営会社に頼めば物流は足りますか?
足りるとは限りません。運営会社は入居と団地内サービスの情報を持ちます。輸送と保管は、物流会社や倉庫会社を別に見ます。
Q. 「全国対応」なら一社で任せられますか?
自社で全区間を担当する会社もあれば、地域の協力会社を使う会社もあります。自社対応と委託部分を分けて確認します。
Q. 港湾会社へ直接依頼すればよいですか?
港の区間だけなら候補になります。工場までの陸送、倉庫、店舗配送は別の会社が担うことが多いです。区間ごとに見ます。
主な出典
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※2026年8月時点の情報をもとに作成しています。監修:森英朗(グループ代表)。
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