イスラエルと聞いて何をイメージしますか?「妄想」が作る海外進出の機会ロス

イスラエルと聞いて何を思い浮かべますか?死海やミサイルを思い浮かべる、あるいは何も思い浮かばないという方もいるかもしれません。今回、私たちがイスラエルを訪れるということを何人かの知人に伝えると、皆口々に「イスラエルに行ったらミサイルに撃たれるのでは?」と言ったのが印象的でした。まるで「日本に行ったら忍者に会えるのでは?」と考える外国人のような反応だと思いませんか!?

今回は、海外進出における 自己認識と実際の情報とのギャップ=妄想 と、それによる機会ロスの可能性についてイスラエル渡航の体験をもとにお伝えします。

ベンチャー企業が育つ土壌があるイスラエル

実際にイスラエルに足を運べば、イスラエルはミサイルだけの国ではないということが分かります。とはいっても実際にミサイルは飛んでいます(当たっているのではなく、飛んでいるのです)。そういった意味では、イスラエルに住む人の日常とミサイルは無関係ではありません。彼らに日常的にこのような環境と向き合うためにも、①高度な迎撃システムがあり、 ②ミサイル感知アプリでミサイルがどこにどれくらい飛んだのかを知り、③動画サイトでミサイルが飛んできたときの対策を訓練する という生活を送っているのです。

 
つまり、イスラエルの人々は、ある環境下でどう生きているかについて考え、どうやって自分たち(自国)の能力を伸ばしていくのかを考えているのです。

 
イスラエルは人口が約800万人と国内マーケットが小さいため、国内でモノやサービスを販売することを考えると魅力的な市場ではありません。そこで常に人々は、国外へ目を向けるという考え方が当たり前となっています。さらに、イスラエルの歴史を紐解くと、迫害を受け、ある日突然、国境線を引かれて変えられてしまうなど、世界的に見ても長い期間虐げられてきたという背景があります。彼らには「周囲の環境が変わった時に自分たちの力で生きる術を持っていないと存続できない」という思想が常にあるのです。

 
実はこのことが、イスラエルでベンチャー企業が育つ土壌にあることに大きく関係しているのです。実際にイスラエルの都市テルアビブは2015年の「スタートアップ都市ランキング」で世界5位を獲得するなど、あらゆる先進国から注目を集めています。

 
イスラエルをミサイルの国、あるいは何も知らないという意識で見ている人と、現場を見て様々な実情を理解している人とでは、何かこの国に関わる意思決定判断をする際に、大きく異なるジャッジを行い、ひいては機会損失に繋がってしまうのではないでしょうか。イスラエルは、「事業軸においてスタートアップという切り口で見る」と世界でも類を見ない最先端の市場と言えるからです。

 
よく使われるフレーズですが、課題は現地・現場にあります。そのため、自分たちの業界や興味のある領域の最先端といわれる現地・現場を見ることは非常に大事です。この場合、最先端の場所に対して意識・感覚を働かせて行動することがポイントです。反対に、「この場所は○○だから」というイメージにとらわれて現地・現場を見ることを怠ると、ビジネスのチャンスを逃してしまいかねません。

情報収集と思考の際に気をつけるべきポイント

とはいっても、最先端の場所をただ闇雲に見て「これはいい」と事業を進めてもよい結果は生まれません。プルーヴ社員が情報収集および情報を集めて思考する際に気をつけている重要なことがあります。

情報収集する際に、その情報が必ず誰かの手を入れられたものだと意識していますか?

情報はそのまま伝えられるということはほとんどなく、何らかの意図を持って手が加えられています。見やすく・分かりやすく加工することもあれば、「こう見せた方が面白いだろう」という意図で加工された結果、本当のことが伝わりにくくなるケースもあります。私たちは常にこのことを意識し、確度の高い情報に出会うための行動をする必要があります。

 
確度の高い情報に出会えるか否かは運や偶然の要素も大きいです。しかし、「複数の情報ソースを確保する」「ネット情報だけを信用しない」「見たものを必ず疑ってみる」など、「運を高める」努力をすることによって、確度の高い情報に辿り着く可能性は高まっていくのです。

「思い込みや妄想」が迷走に繋がった経験がないか

知らない国や想像もつかないような国にチャレンジする際に、特にビジネスの現場においては、思い込みを取り除くことが重要となります。本来、得るべき情報に対して、思い込みや妄想によって生まれてしまっているギャップがないかを注視することが必要です。目の前に広がる景色ですら、妄想はギャップを生み出します。皆さんの中でも、そのようなギャップの情報によって、事業での意思決定を誤り、迷走した経験が少なからずあるのではないでしょうか。

 
さて、ここまで読んでくれた方に最後に質問です。あなたはイスラエルのテルアビブという街を知っていますか?
知らない方は以下のwikipediaのリンクをクリックして確認してみてください。

 
テルアビブの街並み
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%93%E3%83%96#/media/File:TA1011.jpg

 
この街並みを見てどう思いましたか? あなたが思う「イスラエルの街」のイメージと違いはあるでしょうか。もし、自己認識の中のイメージとこの街並みが違うのであれば、あなたは上記の文章ですら、どこか思い込みの中で理解をしていたのかもしれません。

 
こういった未開の地が多い海外進出を検討する際に、思い込みは大きな障害になります。自己認識の中に思い込みがないか、常に自分自身に問いかけることが大切です。

海外進出および展開はどのように取り組めば良い?
とお悩みの担当者様へ

海外進出および展開を検討する際に、
①どんな情報からまず集めればよいか分からない。
②どんな観点で進出検討国の現場を見ればよいか分からない。
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このような悩みをお持ちの方々に、プロジェクト時には必ず現地視察を行う、弊社PROVE社員が現地訪問した際に、どんな観点で海外現地を視察しているのかをお伝えさせていただきます。

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