LinkedInのススメ。世界最強のビジネスSNS。Linkedinの市場規模から、企業の使い方事例・海外リード獲得まで紹介

海外と日本のLinkedInに対するとらえ方は180度違います。

海外ではLinkedInのアカウントを持っていなければ「ビジネスの世界に存在していない」ことを意味すると言われています。

 

LinkedInはビジネス特化型のSNSです。転職活動や採用、ビジネス上のネットワーク作りをするために世界中で多くの人が活用しています。

世界の登録者数は2020年3月時点で6億3,000万人以上。アメリカでは1億6,000万人のユーザーがおり、200カ国で利用されています。

 

家族や友人とつながるのではなく、同僚や上司、取引先とのコミュニケーションとして利用されるLinkedIn。

プロフィールは職務経歴書と同じ役割で「ビジネス版のFacebook」として活用されています。

しかし日本の転職文化は独特なことから、LinkedInとFacebookの使い分けに慣れていません。

そのため、外国人ビジネスパーソンが日本人と名刺交換した後、Facebookで友達リクエストを送ると驚くそうです。

 

日本社会にはなかなか馴染みにくいLinkedInの登録者は200万人程度。

労働人口からするともう少し登録者が多くなるはずが、日本では少ない登録者数となっています。

 

今回はLinkedInのサービス内容のおさらいと、企業の活用事例、LinkedInの魅力についてご紹介します。

 

LinkedInとは?

Linkedinとは

LinkedInは、2003年5月から、現在のサービスであるビジネス特化型SNSを提供開始しました。2016年12月には米マイクロソフト社によって262億ドルで買収されています。

 

LinkedInはビジネスに特化したSNSのため、登録ユーザーが、自分のビジネスプロフィールを公開する点が特徴です。

現在の勤務先、ポジション名(役職)、勤務開始日、業種、スキル、最終学歴、学位、資格などを開示することで名刺代わりに活用することもできます。

企業が登録する場合、一般的な企業情報だけでなく採用活動や自社ブランディングのための情報を掲載できます。

 

ユーザー数

全世界で6億人、日本では200万人以上が利用しており、大手国内企業からベンチャー企業まで、LinkedInを通して多くの企業が採用実績を持っています。

LinkedInの存在やサービス内容を知っている日本人は多いものの、実際にうまく活用できている人が少なく、浸透していません。

 

このサービスを有効に活用しているパナソニックは、北米の中途採用の8割がLinkedIn経由です。

LinkedInは海外の会社や外資系企業で働きたい人や、海外の人材を探したい企業にとっては必須と言えるほどのSNSですが、このように活用できている事例は他国に比べて日本は非常に少ない現状があります。

下記のグラフを見てみると日本ではあまり浸透していないことが分かります。

登録者数

 

なぜ日本に浸透しないか

海外ではこれほどまでに登録者数が多いLinkedInですが、なぜ日本では浸透が進んでいないのでしょうか。

理由は下記の4つが考えられます。

転職に対する価値観の違い

アメリカでは転職が当たり前で、ステップアップした前向きな転職であれば、日本のように転職回数の多さは全く問題になりません。場合によってはむしろ回数が多いことが評価されることもあるようです。

日本では、中途採用においては20代で複数の会社を経験している人間を敬遠される傾向にあります。

多くの人が「できれば1社で長く勤めたい」と考えているのがまだまだ一般的です。

そのため、企業に勤務しながらエージェントに登録することが「今の会社に不満がある」と考えられる傾向にあり、LinkedInを受け入れる土壌が育っていませんでした。

 

FacebookとLinkedInの使い分けをしていない

海外では、実名によるプライベートな交流はFacebook、ビジネスのコミュニケーションはLinkdInと、2つを明確に使い分けています。

日本では、企業がFacebookを使って採用活動することもありますが、この動向は日本独特な現象です。

他国では、プライベートで個人的に使うのがFacebook、転職活動に使うのはLinkedIn、と住み分けがはっきりしているのも一つの理由でしょう。

 

日本語対応の遅れによりFacebookに先行される

LinkedInは2003年5月にサービス開始し、Facebookは2004年2月に開始しました。

Facebookよりも先に入ってきたのですが、2008年から日本語対応をしていたFacebookに対してLinkedInは3年遅れてしまいました。日本ではその数年の間にFacebookが人気を博しておりユーザーを囲い込みしていました。

また、日本ではプライベートだけでなくビジネスの場面でもFacebookが使われることがあり、LinkedInが大きな差別化を示せないでいました。

 

ユーザビリティに課題があった

TwitterやFacebookはシンプルな設定で使いやすいことが好評となり、口コミで少しずつ広がっていきました。

LinkedInは日本に入ってきた際に「使い勝手が悪い」「スパムメールがたくさん届く」という悪い評判が浸透を妨げてしまったようです。

 

LinkedInの活用方法とメリット

日本ではまだまだこれからの伸びが期待されるLinkedInですが、その活用方法とメリットについて見てみましょう。転職希望者と採用したい企業の両者の視点でご紹介します。

 

  • LinkedIn上で会社の雰囲気や応募職種の仕事についてチェックできる
  • LinkedIn上で転職活動をしていても、プロフィールや投稿の画面で外部からは分からない。今勤めている会社に活動状況が知られることもありません。
  • 転職の場合も自分の職務内容をLinkedInに一元化管理ができるため、面接ごとに履歴書などの提出書類を作成する手間が省けます。

 

企業の採用活動

リクナビやマイナビに求人を掲載しておけば募集が来る。このような採用活動は今までは一般的でした。

「守りの採用」と言えるでしょう。

しかし、世界で主流になっているのは「ダイレクトリクルーティング」と呼ばれる直接候補者にアプローチする方法です。人材紹介サービスや転職サイトと具体的にどう違うのか、見てみましょう。

 

スカウトメールを送ることができる

LinkedInでは求人を掲載した後にスカウトメールを送ることが可能です。自社にマッチした候補者を世界5億人の登録者から検索し、コストもかけずに直接スカウトができるのは大きなメリットです。

 

人材紹介のサービスにはないスピードで採用ができる

人材紹介会社など第三者を挟むことにより、どうしてもやりとりに時間が発生してしまいます。

しかし、LinkedInのような直接アプローチする方法によって、やりとりのスピードが速い上に直接候補者と密なコミュニケーションを取ることができます。このことによって候補者のオファー承諾率が確実に上がったと感じる採用担当者も多いようです。

 

転職サイトと違って、転職潜在層にアプローチできる

転職に登録している人材は基本的に「転職したい」と思っている層です。

しかし、LinkedInはSNSという媒体のため、どちらかと言うと「今は積極的に転職を考えていない」という層も多く存在します。その割合は全ユーザーの8割と言われています。

その転職潜在層の多くが「機会があれば企業からのスカウトがあれば聞いてみたい」と回答しています。

このように、従来の転職サイトでは獲得できなかった層に対してもアプローチができるのです。

 

採用ブランディングを強化し、応募者の質と量を向上させる

人事担当者も採用にマーケティングの視点が必要なことは十分に理解していると思いますが、差別化や長所を候補者に訴求するための「採用ブランディング」は今後はますます重要になってくるとでしょう。

LinkedInの会社ページなどの多くの機能を活用し、採用ブランディングを強化できます。

応募数を単純に増やすだけでなく候補者のミスマッチを防ぐこともコストやリスクの削減につながるでしょう。

Linkedin利用用途

 

最近ではフリーランスの方がLinkedInを使って個人レベルでのビジネスマッチングにも有効活用している方も増えているようです。

 

 LinkedInの買収の歴史と売上

Linkedinシェア

マイクロソフト側の買収の意図

2002年にカリフォルニアで創業され、2003年5月にサービスを開始したLinkedInは今や世界で6億人強の会員を有しています。

プロフェッショナル向けSNSプラットフォームとして成長し、2011年にニューヨーク証券取引所に上場し、昨年は30億ドルの収益があったと発表同社はしています。

しかし、LinkedInの世界だけでは成長を見込むことが難しくなり、そこに目を付けたのが米IT大手のマイクロソフト社でした。

 

マイクロソフト社は2011年にSkypeを85億ドルで買収しています。

そして、LinkedInの買収はその3倍もの約270億ドルでした。

マイクロソフトの買収にかける期待は、MicrosotはLinkedIn、Microsoft Office 365、ERPとCRMのソフトウェアパッケージであるMicrosoft Dynamicsの融合によってシナジーを生み出したいというものでした。

 

2002年にカリフォルニアで創業され、2003年5月にサービスを開始したLinkedInは今や世界で6億人強の会員を有しています。

プロフェッショナル向けSNSプラットフォームとして成長し、2011年にニューヨーク証券取引所に上場し、昨年は30億ドルの収益があったと同社は発表しました。

しかし、LinkedInの世界だけでは成長を見込むことが難しくなり、そこに目を付けたのが米IT大手のマイクロソフト社でした。

 

マイクロソフト社は2011年にSkypeを85億ドルで買収しています。

そして、LinkedInの買収はその3倍もの約270億ドルでした。マイクロソフトの買収にかける期待は、自社商品であるMicrosoft Office 365、ERPとCRMのソフトウェアパッケージであるMicrosoft Dynamicsの融合によってシナジーを生み出したいというものでした。

 

Linkedinの売上:15億9000万ドル

マイクロソフトはは、2020年第3四半期の業績報告の中で、LinkedInの会員数は増加し続けていると報告しており、LinkedInの売上は21%増加しました。(しかし、COVID-19の影響によって現在は広告費と求人数も鈍化傾向にあるようです。)

EMarketerによると、2020年のLinkedInの広告売上は15億9000万ドルに達し、2021年にはさらに11.2%増加して17億7000万ドルに達すると予測されています。

 

導入事例

LinkedInのサービスの魅力として、採用活動に活用できる、LinkedIn内に広告が打てる、ブランディングができることが挙げられます。

日本でLinkedInをうまく活用している企業はどのような取り組みをしているのでしょうか。用途に分けて事例をご紹介します。

 

Panasonic~グローバル人材の採用活動

Panasonicはグローバルで優秀な人材の獲得のために、LinkedInを取り入れました。

企業のブランドイメージ向上を図るために、採用担当とコーポレートブランド部が連携してLinkedInに注力しました。

その効果は、北米ではキャリア採用の80%がLinkedIn経由と飛躍的な伸びを見せ、ブラジルやインドでも採用活動も積極的に進んでいるようです。

Linkedinパナソニック

 

ツネイシホールディングス株式会社

「知名度が低い」、「オンラインへの対応が遅れている」などの課題を克服するために、LinkedInを活用。

「働く場としての情報発信」を国内外で行い、ターゲット層とエンゲージメントを図りました。

半年足らずでターゲット人材層であるフォロワーを3,000名以上の獲得し、短期間で成果を出しました。

 

 LinkedIn内での広告活用~富士通

IT企業の決裁者をターゲットの対象として複数のデバイスで、可能な限り決裁者の目に留まることを目的とした広告の活用事例です。キャンペーンを実地したイギリス、フィンランド国で、7,500回を上回るクリック数を獲得しました。

 

認知向上とファン作り~メルカリ

2013年7月に日本でサービス開始しあたメルカリは、現在米国にも進出し、拡大の勢いを見せています。

メルカリの採用活動は画期的で、求人媒体よりも、自社媒体や社員紹介によるリファラルリクルーティングに力を入れています。

 

採用を目的は、「メルカリへのエンゲージメントが高い人材を採用する」こと。

そのためにはまず「メルカリに興味を持ってもらう」ということが重要と捉えました。

LinkedInを使った「ファンづくりのためのミートアップ」を定期的に開催。

「ミートアップに来ませんか?気軽に飲みながら話しましょう。」というカジュアルな声がけを行っています。

ミートアップイベントから選考に進むこともあり、結果的に内定に至る方もいるようです。

しかし、採用だけに重きを置くのではなく「認知とブランディング向上」としてファンを増やす目的の方が強いでしょう。

 

海外の成功事例~英エコノミスト

エコノミストでソーシャルメディア部門を統括するジャック・ラハート氏は、LinkedInの成功の理由を、「職探しをしながらコンテンツを共有するユーザーと、エコノミストブランドの相性がマッチした」と述べました。

Economist

 

LinkedInアカウントのフォロワー数は、昨年1年で39.5%増加で1140万人となりました。

同社におけるSNSのフォロワー数としては、2500万人のフォロワーを抱えているTwitterに次ぐ規模です。

エコノミストは、LinkedInでは主に投稿内容に関するコメント数を成果指標として採用しているのですが、現在この数値は対前年比で251%増、シェア数は158%増、インプレッション数も287%増という驚きの成長を見せています。

 

※海外の企業や海外ではLinkedInがどのように活用されているか、こちらの動画で詳しく説明されていますのでご覧ください。

 

最後に

日系企業に所属していて、海外出張の機会があった場合、海外の企業の方々と連絡先を交換する場面に直面します。

 

その際、名刺交換だけでなく、事前にLinkedInの登録も済ませておきましょう。

検索された後にあなたの登録がLinkedInに出て来なければ、ビジネスネットワーク構築のチャンスを逃してしまうほど海外ではLinkedInが一般的になっています。是非この機会に登録し、ビジネスチャンスを育てていくことをお勧めします。

 

<参考>

https://note.com/lein/n/n4f07b451fce5

https://japan.zdnet.com/article/35131513/

https://thebridge.jp/2016/06/microsoft-to-acquire-LinkedIn-for-26-2-billio

https://book.mynavi.jp/wdonline/detail_summary/id=91297 

https://directsourcing-lab.com/blog/about-LinkedIn/

https://directsourcing-lab.com/blog/recruiting_market/

https://news.yahoo.co.jp/articles/fdfdd62977b12249bc2d6a28b2d98dffe084f3c5

https://seleck.cc/194 

https://blogs.itmedia.co.jp/businesssns/2011/07/facebooklinkedi-4b6f.html 

https://seleck.cc/note/LinkedIn/article/10

https://seleck.cc/note/LinkedIn/article/19

https://news.yahoo.co.jp/articles/fdfdd62977b12249bc2d6a28b2d98dffe084f3c5?page=3

https://marketimes.jp/microsoft-LinkedIn-member-active-user-uo-to/

https://gaiax-socialmedialab.jp/post-41364/

http://seattle-gakusei.com/LinkedIn_1/

海外進出および展開はどのように取り組めば良い?
とお悩みの担当者様へ

海外進出および展開を検討する際に、
①どんな情報からまず集めればよいか分からない。
②どんな観点で進出検討国の現場を見ればよいか分からない。
③海外進出後の決定を分ける、「細かな要素」は何かを知りたい。

このような悩みをお持ちの方々に、プロジェクト時には必ず現地視察を行う、弊社PROVE社員が現地訪問した際に、どんな観点で海外現地を視察しているのかをお伝えさせていただきます。

> 海外進出の進め方 > 日本企業が陥りがちな罠

海外事業戦略
無料相談会を開催中!

各業界に実績のあるコンサルタントが以下のようなテーマにお応えする無料相談会(初回は無償)を毎週開催しています。

  • 海外事業に関する市場実態把握と進出国の選定およびコンサルティング
  • 各国の代理店リストアップとパートナー選定および現地商談
  • 特定複数か国での競合との差別化戦略、マーケティング戦略のコンサルティング
  • 流通実態(現地視察、家庭訪問)、小売店での価格調査 etc

是非、海外事業戦略策定にお悩みの方はお気軽にお申し込みください。

申し込む

ご相談は無料です。お気軽にお問合せください。

弊社世界各地を飛び回っているコンサルタントと一緒に、まずは「考える」ところから進めてみませんか?
共に組み立てていきましょう。