多民族国家マレーシアの病院の実態と進出ポイント

こんにちは。
プルーヴ社でコンサルタントをしております、Aと申します。
今回は、マレーシアの病院の実態と、マレーシアに進出する際に押さえておきたいポイントをお伝えいたします。
 

マレーシアの病院の分類

マレーシアは多民族国家として知られ、大きくマレー系、中華系、インド系に分けられます。
そのため、病院やクリニックもドクターによってマレー系、中華系、インド系に分類され、患者はその点も考慮して診察に訪れる場合もあります。

 
診察後は、病院で処方箋が発行され、患者は薬局で薬を購入します。基本的には、処方箋がないと薬を購入することはできませんが、実態としては処方箋がなくても薬が購入できることもあります。

 
また、病院は政府系と一般(私立)とに分けられ、それぞれで薬の選定基準が異なります。
特に、政府系の病院の場合には、医療費を抑えるためにジェネリック医薬品を使用するケースが多く、保健省の承認を得た薬でなければ使用することができないため、選定基準がより厳しくなっています。
 

マレーシア 病院
マレーシア 病院

 

マレーシアの薬の値段

マレーシアで扱われている薬は輸入品も多く、その価格帯も安価なものから高価なものまで幅広いため、患者からすると、多くの選択肢があるということになります。

 
そのような中、日本製の薬はロシア(リンク:https://www.provej.jp/column/russia-medical/ )と同じように、その品質の高さから信頼が厚く、特に日本製のジェネリック医薬品の価格はマレーシアで流通している薬の相場の倍近くの値段が付きます。現地の富裕層などは品質への意識は高く、医薬品においても日本製の高品質で高価格なジェネリック医薬品が売れるような環境は少しずつ出来つつあります。

 
基本的にはドクターが薬の効果や副作用のほか、患者さんの所得層も見ながら処方する薬を決定することもあります。一方で、医療機関側から捉えると、特に医薬分業が進んでいない国では、高品質のイメージを作りながら、先発医薬品よりも高い薬価差益が得られるジェネリック医薬品を売りたいということがあります。そういった環境ではジェネリックメーカーが市場のシェアを獲得しやすくなるわけです。
 

マレーシア クリニック
マレーシア クリニック

 

マレーシアに進出する際のポイント

マレーシアでは毎年、人口が増加しており、また2020年までに高所得国家入りするという目標を掲げて先進国となることを目指していることから、今後の経済成長も期待されています。

 
マレーシアにおいて日本製の薬は高評価なことから、製薬企業や医薬品を販売する企業であれば、マレーシアの医療業界に進出する話が出る可能性もあるでしょう。
私が思う、進出時に気をつけたい点としては、次の2点が挙げられます。

 
1.ターゲットを明確に設定すること
どの事業にも共通して言えることですが、まずはどのような思いで進出するのか、そしてどのようなターゲット層に向けてサービスを展開したいのかをしっかりと練りましょう。

東南アジアでは日系メーカーのみならず、外資メーカーが多く進出しており、競争は激しくなっています。そのため販売先の選別と品質面における差別化(効果・効能など)を明確にすることが重要となってきます。

 
2.他社と提携する必要があるかどうか検討すること
進出する業界の競合他社やその財務情報を把握するだけでなく、流通での相関関係などをしっかりと把握した上で、他社と提携する必要があるかどうか検討しましょう。

 
例えば、自社で作った薬を他の企業に売ってほしいとします。その場合、販売する企業は「販売代理店」と呼ばれますが、マレーシアの場合、一口に販売代理店と言っても

・国に対して薬の認証をしてくれる企業かどうか
・薬を扱う病院やクリニックに営業をしてくれる企業かどうか
・配送まで行う企業かどうか

 
これらを1社ですべてまかなう企業もあれば、1社ではサービスの範囲が限られていて、複数の企業と提携しなければならない場合もあります。
どの企業がどこまでのサービスを受け持ってくれるのかをしっかり理解した上で、提携先を決定することが重要です。

 
また、医療業界において多く見られるのが、「この企業(病院)を紹介してあげるよ」という紹介のお話。この場合、紹介している方は相手のターゲットなどを理解しないままに、評判やうわさだけを聞いていいよ、と紹介している場合が多いのが実情です。そのような情報を鵜呑みにして提携先を決定してしまうことがないよう、きちんと実情を把握した上で、納得して契約するようにしましょう。

 
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