HOMEコラム / ライフスタイル
ライフスタイル
世界第一位のICT化社会シンガポールの現状と課題
2024.04.12 更新 / PROVE編集部
世界第一位のICT化社会シンガポールの現状と課題

世界第一位のICT化社会シンガポールの現状と課題

📩 海外消費者のトレンドを、月1回メールでお届けします。特典:関連資料PDFを2本プレゼント
ご登録ありがとうございます。特典PDFのご案内をメールでお送りしました。
→ あわせて海外事業の実現力を無料診断(約3分)

東南アジア10ヵ国から成るASEAN(東南アジア諸国連合)。その中でもシンガポールは、一番の先進国と言われています。その理由を、シンガポールの「ICT化」という視点で見てみましょう。

「ICT」とは

昨今、よく耳にする「ICT」という言葉ですが、これは「Information Communication Technology」の頭文字をとった略語で、それぞれの単語を直訳すると「情報伝達技術」 となります。つまり、「情報技術を使った、コミュニケーションの方法」という意味合いです。

「ICT」の類義語として「IT」という言葉がありますが、これと「ICT」との違いは、「Communication 」という言葉の有無です。
また、最近「IoT」という言葉もニュースなどで聞く機会が増えました。これは「Internet of Things」の略称で、「モノのインターネット化」、すなわち「さまざまな物事がインターネットと繋がること」を指します。

つまり、以下のような違いがあります。

  • ICT:情報伝達技術【コミュニケーションの手段】
  • IT:情報技術【技術そのものを指す】
  • IoT:モノのインターネット化【物事がインターネットと繋がること】

今回は、シンガポールの「ICT化」、つまり「コミュニケーションの手段」に注目します。

シンガポールにおけるICT化推進の背景

シンガポールがイギリス統治下だった1948年、シンガポール国籍を証明し、不法移民を排除する目的で国民登録番号制度が開始されました。

現在、シンガポール国民は、国民登録番号カード「NRIC(National Registration Identification Cardの略称)」を所持しており、これがシンガポール社会のICT化を進めるにあたり、重要な役割を担っています。

役所の手続きにおけるICT化

役所の窓口の様子

例えば、役所での手続きは徹底的にデジタル化されており、シンガポール国民は役所に出向くことなく、パソコンやスマートフォンで住所変更や婚姻届などの手続きをすることが可能です。

その際には、「Sing Pass」と呼ばれる、シンガポール政府の電子サービスにアクセスするための一般的なオンラインパスワードを利用します。また、政府の電子サービスと国民登録番号も紐づいていることから、政府へのさまざまな申請手続きを同一IDとパスワードで行うことができます。

なお、役所に問合せをしたい場合には窓口で担当者に尋ねることもできますが、将来的にはそのような体制もICT化されていくことが予測されます。

料金の支払いにおけるICT化

料金の支払いに関しても、ICT化が進んでいます。

無料ダウンロード資料

日本企業の海外戦略 最新10ケース 2024-2026

日本製鉄×USスチール・トヨタ・セブン&アイ・ホンダ×日産など、2024-26年に動いた日本企業の海外戦略10ケースを分解。5つのゲームルールと意思決定前10のチェックポイントを8ページに凝縮した保存版PDFを無料配布中。

無料でPDFを受け取る →

シンガポール国内には支払いができる「AXS Station」という、ATMのような機械が設置されており、専用のカードを使って、税金、チケット、電話代などの支払いをします。

現金を扱うと両替などの手間が発生することから、カードを使って支払いをする仕組みになっています。

AXS Statiion
AXS Statiion
AXS Statiion画面イメージ
AXS Statiion画面イメージ

それではなぜ、シンガポールではこのようにICT化が進んでいるのでしょうか。

それは、シンガポールの国土面積と人口に理由があります。

シンガポールの国土面積は、東京23区と同程度の広さです。また人口は、約561万人。国土が小さく人口も少ないため、国としての生産性を高めるためには、国民がより多くの時間を生産性の高い仕事に充てる必要があります。そのためにシンガポール政府は、ICTを活用し、役所で働く人の時間の効率化と国民の手続きにかかる時間を省くことに注力しているのです。

このような取り組みを行った結果、シンガポールは、世界139ヵ国を対象とした「ICT活用度ランキング」で1位となっています。

https://www.youtube.com/embed/RKXcZoMd9ng?rel=0

<出典>WEF – The Global Information Technology Report

現地の消費者は、いま何を買っているのか。
国別の消費者トレンドと調査事例を月1回お届けします。登録はメールアドレスのみ。
【登録特典】「日本企業の海外戦略 最新10ケース」+「主要国 規制・認証チェックリスト2026」の資料2本(PDF・各8ページ)を、登録直後にメールでお届けします。
ご登録ありがとうございます。特典PDFのご案内をメールでお送りしました。
→ あわせて海外事業の実現力を無料診断(約3分)
※ いつでも配信停止できます。

ICT化推進国 シンガポールが抱える課題とは

高齢者 シンガポールICT

このようにICT化が進んでいるシンガポールですが、新たな課題に直面しています。

まず、政府の電子サービスはセキュリティを強化していく必要性が出てきており、今後政府が対応を検討していくことが予想されます。また、「Sing Pass」を使った不正ログインも発生しています。例えば、高齢者の「Sing Pass」を身内が勝手に入手し、口座から預金を引き落とすなどのトラブルが報告されています。

高齢化が進むシンガポールでは、電子サービスのセキュリティ強化と同時に、高齢者のICTリテラシー向上が課題となっています。

積極的にICTを導入し、生産性を上げているシンガポール。

シンガポールへの進出を検討する際は、徹底的な効率化を図るシンガポールのICT事情を把握することが、成功のカギとなりそうです。また、高齢化や人口減少によって今後、日本が直面するであろう課題に対しても、シンガポールの現状から学べることがあるのではないでしょうか。

関連する事例

消費者トレンドを毎月お届け

「グローバルYOU」メールマガジン

国別の消費者トレンド・調査事例・市場データを月1回お届けします。登録はメールアドレスのみ・30秒で完了。

  • 国別の消費者トレンド
  • 現地調査の実例
  • 市場・業界の最新動向
【登録特典】「日本企業の海外戦略 最新10ケース」+「主要国 規制・認証チェックリスト2026」の資料2本(PDF・各8ページ)を、登録直後にメールでお届けします。
ご登録ありがとうございます。特典PDFのご案内をメールでお送りしました。
→ あわせて海外事業の実現力を無料診断(約3分)
※ いつでも配信停止できます。ご登録は当社プライバシーポリシーに同意の上でお願いします。
約3分・無料・その場で結果表示
海外事業 実現力診断

20問の選択式診断で、5軸スコアと実行指針を確認できます。詳細レポート(PDF)の請求も可能です。

無料で診断を始める →
無料ダウンロード資料

日本企業の海外戦略 最新10ケース 2024-2026

日本製鉄×USスチール・トヨタ・セブン&アイ・ホンダ×日産など、2024-26年に動いた日本企業の海外戦略10ケースを分解。5つのゲームルールと意思決定前10のチェックポイントを8ページに凝縮した保存版PDFを無料配布中。

無料でPDFを受け取る →

または 約3分の無料診断で海外事業の実現力をチェック →

INDUSTRY EXPERT SUPPORT

海外進出のお悩み、PROVE が伴走します

市場調査・進出戦略・パートナー開拓・現地法人設立——業界レポートでは答えが出ない論点を、19 年 / 60 カ国 / 2,000 件の実績で解決します。

プロヴェナンス株式会社 · 国際事業コンサルティング · 60 カ国の現地ネットワーク

海外進出および展開はどのように取り組めば良い?
とお悩みの担当者様へ

海外進出および展開を検討する際に、
①どんな情報からまず集めればよいか分からない。
②どんな観点で進出検討国の現場を見ればよいか分からない。
③海外進出後の決定を分ける、「細かな要素」は何かを知りたい。

このような悩みをお持ちの方々に、プロジェクト時には必ず現地視察を行う、弊社PROVE社員が現地訪問した際に、どんな観点で海外現地を視察しているのかをお伝えさせていただきます。